ちゃんけいlog

ちゃんけいの1年間アメリカ留学の記録

Bad Feministー言葉の暴力

 

Roxane Gay. 2014. Bad Feminist: Essays. Harper Perennial.

 

バッドフェミニストって、簡単に言えば既存のフェミニストたちに対する新たなる提案のようなものだと私は思うんですよね。フェミニズムはこれまで白人の、女性の権利を向上させるようなものでした。しかし、著者は黒人の女性です。さらには、「フェミニスト」が嫌うような議論をしているのです。だから、それが新たなる提案だと思うのです。

 

 

 

彼女は私たちに普段忘れているような視点を与えてくれる

例えば、テキサス州で11歳の少女が性的暴行の被害者になったことについて彼女は以下のようなことを論じている。

 

 

 

 The overall tone of the article was what a shame it all was, how so many lives were affected by this one terrible event. Little word space was spent on the girl, the child. (p.129)

 

 

 性的暴行事件について取り上げた記事がその被害者である幼い少女についてではなく、その事件が街やたくさんの人々に悪影響を及ぼしたかについて言及している。

 付け加えて言えば、日本のマスメディアの報道にも同じことが言える。さらに、レイプ事件の被害者はいつも女性だ。つまり、男性のレイプ被害者は報道の中には存在していない。これについては、おそらく性的役割とそのイメージが関係している、もしくはパワーが関係しているのではないかと私は考えている。

 

 

 

 

 

 

ちなみに、野中モモ訳の翻訳バージョンはかなり日本語がおかしいので原書で読むことをおすすめします。